02013年8月13日〜20日
気付いたら携帯に留守電が入ってる。
見覚えのない番号…。絵画教室の申込みか何かかな?と思いつつ留守電を聞いてみる。
「中央公論新社編集部○○です。早川さんに小説装画のお願いをしたく(以下略)」
………………。え??????????????????
何ゆえ編集部から電話が????
あ、小説の装画の依頼か。
え???あ???ホントに???
って言うかどこで電話番号知ったの????
あ、絵画教室のサイトに掲載してる電話番号見たのか。
などと若干混乱しつつ折り返し電話。
どうやらデザイナーの方がネットで表紙に使用する作品を探してたらしく、
この作品を気にいってもらえたのが始まりだそうです。
20日に打ち合わせをし、以下の概要で小説表紙に使う為の作品を依頼頂ける事になりました。
- 小説の著者は藤本ひとみさん
- 小説タイトルは「士道残照 - 幕末京都守護職始末」
- 小説内容は幕末を舞台にした歴史小説
- 06年に描いた作品「激情」と同じ傾向の作品で。
- 作品サイズは30cm x 30cm
- 画材はおまかせ
- 急ぎで。制作期間は一週間程度で。
また、この小説は、3部作の三作目にあたり、すでに過去2作は発売済みとの事。
12013年8月20日19時頃
今回は時間も限られていた為、大まかにphotoshopで下図を作成。
大枠でokをもらったので、この方向性で進める事になる。
22013年8月21日13時過ぎ
ひとまずアクリル絵の具で大まかに色を乗せる。
32013年8月21日14時30分頃
引き続き描き進め、色を作っていく。
42013年8月21日15時50分頃
形がハッキリしてきました。
ここで編集者の方から電話が。
06年に描いた「激情」と同じように山の稜線がまっすぐに近い形で(ごつごつさせずに)、
炎で全部隠れる場所(画面右側)があまりない形を希望との事。
了承して引き続き描き進める。
52013年8月21日17時20分頃
要望に沿って稜線をハッキリさせる。
ここでまた電話。
山の形や月の位置に関して要望を聞く。
62013年8月21日21時30分頃
要望に沿ってあらためてphotoshopで下図に手を加え、イメージを伝える。
72013年8月21日21時30分頃
再度作った下図に沿って描き進める。
また、このあたりから絵の具をアクリルから日本画の絵の具の使用に切り替える。
82013年8月22日1時30分頃
細かな部分の描写も含め、引き続き描き進める。
もう夜中なので続きは明日にする旨メールを入れ、この日は就寝。
92013年8月22日14時頃
細かな描写を進める。
102013年8月22日19時頃
引き続き描き進める。
112013年8月23日1時頃
大体完成。が、山が富士山とまんま同じ様な形になってしまいデザイナーの方と相談して (話の中身的に富士山は全然関係無く、ソレを印象づけたいワケではないので)山の形を試行錯誤する事に。
122013年8月23日17時頃
山の形についてメールや電話等で提案の下図を複数見せたりしながら相談。
その後山の形を中心に変更する。
この画像をメールで送った後、再度電話連絡。
これでokとの事で完成!…となったのですが、
電話を終えた後に、個人的には山の形をやっぱりあぁした方がよかったかなぁとか、
こうした方がよかったかなぁとグズグズ考える。
「まぁ作品そのものはこっちの自由だから撮影してもらった後加筆して変えちゃえばいいや」
などと考えていたらデザイナーの方から電話。
やっぱり山の形を違くした方がいいかどうか迷い始めたというご意見。
気があうじゃないですかっ!
などと思いつつ喜んで山の形を再度変更する事に。あーよかった。
132013年8月23日20時頃
山の形を変更し、再度デザイナーの方と電話。
山の形はコレでokになり、もう少し描き込んで終了という事に。
142013年8月23日23時頃
山の描き込み等も終了し、コレにて完成。
小説表紙の仕事は以前から興味を持っていたので、今回の出来事はとても嬉しかったです。
また、以下のページでも詳細をご覧頂けます。
合わせてご覧頂ければ幸いです。よろしくお願いします。