早川剛絵画教室

【初心者向】デッサンがうまくなるコツ:黒い白い以外にも表現方法がある

デッサンにおける「色の質」

今回はデッサンのコツについてのお話です。

鉛筆デッサンは通常画用紙に鉛筆と練りゴムを
使ってたくさんの色を作る必要がありますが、
「白い。黒い」だけで表現しようとすると
色数が少なく表現の幅が狭まります。

どうして画用紙に
鉛が塗りたくられているだけで
まるで写真や実物みたいに
認識出来る(錯覚できる)ように
描けるのか?

その答えの一つが色が白い黒い以外の
「色の種類を増やす事」にあります。

色の種類

大枠に書くと、
鉛筆デッサンのおける色の種類は
以下4つがあります。

・塗った色
・線で描いた色。ペン画みたいなイメージ。
・塗った色を指やティッシュで擦った色
・塗りつぶした色

そして
・塗った色、線で描いた色
は目立つ色に分類できます。

逆に ・擦った色、塗りつぶした色
は目立たない特性があります。

デッサンにおける目立つ色、目立たない色

そして何故それぞれの色で
目立つ目立たないが変わるのか?
と言えば、以下になります。

【目立つ色について】
・特に濃い鉛筆、6B等で画用紙に色を乗せると
 当然ですが、色が濃くなります。
・そして画用紙は大体細かな凹凸があります。
・軽く塗るくらいであれば、画用紙のへっこんでる箇所には
 色が乗りません。
・そのため塗った箇所の中でコントラストが付きます。
・線であみあみに描いた色は、当然白い箇所と黒い箇所が
 ハッキリと分かれますよね?なのでやはり目立つのです。

【目立たない色について】
・擦った色や、硬い鉛筆(H以下の薄い鉛筆)で塗りつぶした色は
 凹凸が無くなる、もしくは減るので
 目立つ色に対して目立たなくなります。

どうやって活用すればいい?

そして目立つ色、目立たない色を
どうやって活用するか?と言えば
以下になります。

・光を浴びてる部分や、正面を向いている面は見やすいですよね?
 よって目立つ色で濃淡をつけていった方が理に叶っています。

・逆に影の部分は色が付けやすい反面、
 ただ濃い鉛筆で塗っていくと、
 目立つ色になってしまいます。

・そのため塗った後に、硬い鉛筆で凹凸を潰したり
 ティッシュ等で擦ったりして目立たない色にする必要があります。

文字にすると、とってもややこしく恐縮ですが(汗)
試しに画像検索なんかで探して
うまく描けていると思える
デッサンを複数枚
観察してみてください。

全部が塗った色だったり、
線で描いた色だったり
あっちもこっちも擦ったり潰してたりするのではなく、
目立つ色目立たない色(濃淡だけではなく)が
バランスよく配置されている事が多いです。

まとめ

多分ですが、
初心者であればあるほど
上記の文字だけを読んだだけだと
「????」となった方も
多いと思います。

そして「才能が云々」と考え始める方もいると思いますが、
上記に描いた事は
全部言ってしまえば理屈になるので
才能云々より慣れです。

そして最初は分からなくても平気だから
意識を持って観察すること。

可能な範囲で意識しながら枚数をこなす事、
このへんがデッサンをうまくなるコツだと感じています。

懲りずに辞めずに継続する事、
結局ここに行き着くのかなぁとも思います。

趣味で忙しい大人が上手になりたい!
と、感じている場合、
どうしたって時間や労力に限りがあると思います。
やり過ぎたら財布も時間も吹っ飛んじゃいますしね。

限られた時間の中で
自分なりのペースで上手くなるには
どうすればいいか?を
教室にお越しいただれば
相談しながら進める事が可能です。

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