早川剛絵画教室

膠は臭いよどこまでも【日本画解説】

膠(にかわ)とは

唐突ですが皆様に質問です。
膠(にかわ)」をご存知ですか?

多分知らない人が多いと思います。
今回はそんな「膠(にかわ)」について
画家として日本画の画材を数十年使用してきてる立場から
解説します。

膠イコール接着剤

日本画においての膠とは、
要するに接着剤です。

普通絵具というと、チューブから出して
適宜水と混ぜて紙に塗るイメージと思いますが、
面倒なことに日本画の場合、
顔料と何かしらの接着剤をいちいち混ぜる必要があるのです。

そして昔から使われている接着剤として
膠が存在しています。

膠の成分

そして膠自体、
牛の皮や、
魚のうき袋を煮つめた汁
でつくられています。
要するに生物(なまもの)なのです。天然の接着剤
だから腐るのです。

もとでも結構独特の匂いがするのですが、
腐ると、とんでもない異臭が漂います。
部屋中に蔓延するくらいの強烈な不快な匂いです。
試しに腐らせてみるといいかも。
ミリ単位で責任は取りませんが。笑

与太話

そしてもう一つ与太話。
学生の頃の話です。

上記の通り、膠は腐るので
日本画の学校や教室には冷蔵庫が必須です。

そして膠を冷蔵庫に入れっぱなしで
全く学校に来ない人がいます。

大掃除の際に、そういったサボり魔の膠を
見ると…カビが生えまくってます。汗

「これ、開けたら大変なことになるから、このまま捨てた方がいいよね?汗」
と、そんなこともありました。

与太話その2

ずいぶん昔の話になりますが、
とある映画の絵画制作の仕事を承る機会がありました。

その際に、劇中で膠を使う事になり、
事前に膠を溶いてスタッフルームの冷蔵庫に保管してました。

が!何も知らないスタッフがあまりの匂いに
「なんかよく分からん腐ったのが入ってる!これ捨てるぞ!」となり、
慌てて知ってるスタッフが止めて説明したそうです。

そう、膠はそれくらい臭いのです。
しかも上記は腐ってない状態の膠の話です。

そしてそれが腐ったら…
考えたくも無いくらいの匂いが発酵される事でしょう。

以上本日の与太話でした。

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